原田琥之佑
2010年2月2日生まれ、東京都出身。
2022年、金沢知樹監督『サバカンSABAKAN』にて映画デビュー。同作品にて、おおさかシネマフェスティバル2023新人男優賞を受賞する。その他の出演作に、ドラマ「PICU 小児集中治療室」(22/フジテレビ)、「軍港の子~よこすかクリーニング1946~」(23/NHK)、「柚木さんちの四兄弟。」(24/NHK)、「天狗の台所Season2」(24/BS-TBS)、短編映画『NEO PORTRAITS』(23/GAZEBO監督)、『ルート29』(24/森井勇佑監督)など。また、ドレスコーズの「最低なともだち」(23)、Rin音の「春と夜空」(24)のPVにも出演するなど、幅広く活躍中。本作「海辺へ行く道」が長編映画初主演となる。
- ベルリン映画祭受賞コメント -
この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何か素敵なことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉で表せない彼らの“予感”が伝わったからかもしれません。ジェネレーション部門の審査員の皆さん、この作品を選んでくださり本当にありがとうございます。
私はこの作品の原作者である三好銀さんから、寛容さとユーモアを学びました。否定もせず肯定もせず、ただ人の存在を丸ごと受け止める寛容さ、そしてユーモア。ユーモアは人を絶望や断絶から時に救ってくれます。ベルリンの観客の皆さんは、この映画に散りばめられたユーモアを見てたくさん笑ってくれました。私はその瞬間が一番幸せでした。ベルリンで聞いた笑い声と温かい拍手を支えにこれからしばらく生きていける気がします。観客の皆さん、ありがとうございます。